【30製品比較】Cocoonのマミーライナーは120gで一石三鳥 [ULキャンプ][自転車キャンプ]

  • 2024年5月15日
  • 2024年5月7日
  • ギア

みなさんこんにちは。自転車キャンプ歴4年のサイトウです。

 

早速ですがキャンプのスリーピングギアでこんな悩みを持っていませんか。

  • スリーピングギアが重すぎる…。
  • シュラフだと軽量コンパクト化が難しい…。

そんなみなさんにCocoonのマミーライナーをおすすめします。

 

私は購入してからマミーライナーを4年使用していますが、軽量・多用途で本当に買ってよかったなと思っています。

そんな私がマミーライナーがULキャンプや自転車キャンプにおすすめな理由をを解説していきます。

 

  • キャンプギアを軽量化したい
  • スリーピングギア選びで悩んでいる
  • 軽量で寒さに耐えられる就寝具を探している

 

スリーピングギアはこちらで紹介しているので、気になる方は参考にしてみてください!

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この記事のまとめ

サマリー

 

はじめにこの記事の結論をまとめました。詳しくはこの後解説しているので読んでみてください。

 

よい点・イマイチな点

GOOD

  • 軽量コンパクト(30製品中1位)
  • オールシーズン使えて多用途
  • さらっとした肌ざわりで蒸れない
  • 寒さを解決する保温性

BAD

  • 厳冬期のブーストには向かない
  • 比較的高価格

 

おすすめの使用方法

  • 冬(~5℃):シュラフのインナーシーツとして使用
  • 春秋(5~15℃):ビビィと併用して使用
  • 夏(15℃~):シーツ単体で

 

こんな人におすすめ

  • スリーピングシステムを軽量コンパクト化したい人
  • 冬のシュラフの結露濡れ対策を検討している人
  • 3シーズンシュラフの購入を検討している人

 

 

 

 

スペックと特徴

スペックと特徴

 

まずはマミーライナーを作っているメーカーや製品スペックを解説していきます。

 

Cocoonとは

Cocoonロゴ
出典:Cocoon

 

マミーライナーを製造しているCocoon社はオーストリアを拠点に1989年に創業したメーカーです。

30年以上にわたりトラベルシーツやマミーライナー、トラベルアクセサリーなどのテキスタイル系製品の改良を重ね、完成度を高めてきました。
機能的な商品がハイカーを中心に冒険家、旅行者など幅広く親しまれています。

この記事で紹介するマミーライナーやバスローブ、タオルなど「睡眠を旅の楽しみの一部にすること」を目標に衛生的で快適な睡眠環境を提供しています。

特にULハイクやバイクパッキングなど睡眠が次の日の行動の質に影響する分野においては、非常に相性がよいブランドではないかと思っています。

 

スペック

スペック

 

サイズ200×80cm
収納サイズ13cm×6cm
重量120g
素材100%リップストップシルク
ブースト温度5.3℃
価格15,840円 *2024年5月時点

 

 

特徴

  • 軽量コンパクト

わずか120gでスマホ程度のサイズ感です。
いつでもどこでも「とりあえず持っていこう」という気にさせるスペックです。

  • リップストップシルクの肌触りがよい

シルクの肌触りが非常に心地よく、シュラフに入れても足回りがごわつくことがありません。
リップストップで耐久性も優れています。

  • 保温性と透湿性に優れている

公表している数値で+5.3℃のブースト性能があり保温性に優れています。
また湿気がこもりづらく、夏に単体で使っても快適な湿度に保ってくれます。

 

類似製品比較

類似製品比較

 

Cocoonのマミーライナーのようなインナーシーツと呼ばれる製品は数多く販売されています。

ここでは有名ブランドから販売されている30製品とCocoonマミーライナーを比較していきます。

 

参考までにですが、比較している30製品は以下になります。

ブランド名商品名サイズ収納サイズ重量(g)素材ブースト温度価格(税込)
Cocoon100%リップストップシルク204cm17x10cm342ストレッチニットポリエステル3.0℃¥5,500
メリノウール220×85cm19×12cm600メリノウール7℃¥16,500
100%シルク220×90cm14.5×6cm160100%シルク5.3℃15,840〜17,930
100%コットン220×90cm19.5×9cm410100%コットン2.9℃4,620〜4,950
100%コットンフランネル220×90cm24×12cm530100%コットンフランネル6.7℃6,160〜7,040
クールマックス220×85cm18×9.5cm305クールマックス4.7℃¥9,460
Thermarestシナジースリープバッグライナー204cm17x10cm342ストレッチニットポリエステル3.0℃¥5,500
ISUKAライナー SZ スーパーライト205×78cm21×8cm320ポリエステル起毛地¥4,620
シュラフシーツSZ215×80cm19×8cm400100%コットン¥4,950
シルクシーツ レクタ185×85cm12×7cm130100%シルク¥9,900
インサートシーツ220×85cm19×7cm400ポリエステル¥2,530
Nature Hikeインナーシーツ200×80cm19×9cm350ポリアミド繊維(80%)
弾性繊維(20%)
8~10℃¥2,699
Sea To Summitサーモライトリアクター210×92cm15×11cm248サーモライト(80g/㎡)8℃¥8,140
サーモライトリアクター コンパクトプラス183×90cm15×11cm263サーモライト
・ボディ:80g/㎡
・フット:110g/㎡
11℃¥8,690
サーモライトリアクター エクストリーム210×90cm17×11.5cm399サーモライト(110g/㎡)15℃¥9,350
サーモライトリアクター フリースライナー200×70cm22×13cm379サーモライトフリース18℃¥11,220
リアクターライナー マミー206×80cm15×11cm259サーモライトプロ(50%)
サーモライトエコモード(50%)
シュラフの保温性を最大6%向上¥8,030
リアクターエクストリームライナー マミーウィズドローコード コンパクト198×80cm15×12cm353サーモライトプロ(50%)
サーモライトエコモード(50%)
シュラフの保温性を最大7%向上¥9,790
リアクターフリースライナー マミーウィズドローコード コンパクト198×80cm25×14cm403サーモライトエコモード(60%)
ポリエステル(40%)
シュラフの保温性を最大10%向上¥10,890
プレミアムコットン トラベルライナー マミーテーパード185×92cm17×11.5cm325100%コットン¥4,950
シルク/コットン トラベルライナー マミーテーパード185×92cm12.5×9cm130コットン(70%)
シルク(30%)
¥10,010
シルクライナー マミーテーパード185×92cm12×9.5cm125100%リップストップシルク¥14,960
エキスパンダーライナー スタンダード185×92cm16.5×8cm310ポリコットン
ストレッチニット
¥4,070
クールマックスアダプター マミーウィズフード210×92cm15×11.5cm248クールマックス¥6,820
シルクブレンドライナー マミー コンパクト184×80cm12×8cm138サーモライト(72%)
ナチュラルシルク(28%)
シュラフの保温性を最大5%向上¥12,605
コンフォートブレンドライナー185×80cm15×12cm354ポリエステル(70%)
分類外繊維(TENCEL®)(30%)
¥4,620
ブリーズライナー レクタンギュラーウィズピロースリーブ225×80cm15×12cm313ポリエステル(COOLMAX®EcoMade)(70%)
分類外繊維(TENCEL®)(30%)
¥8,030
STATICアドリフト ライナー180×70cm22×11cm230Octa®CPCP®¥17,600
Evernewとろけるキルト185×65cm243Octa® Thermo Fly ®¥19,800
OMMコアライナー190×65cm26×11cm175PRIMALOFT® ACTIVE5~8℃
(MLG体感)
¥24,200

 

重量比較

 

Cocoonのリップストップマミーライナーは30製品中最も軽量でした。
120gでスマホサイズということで、携行性では群を抜いています。

150g以下の重量の製品でISUKAやSea To Summitのシルクシーツがありますが、ブースト温度が公表されておらず少し選びづらいです。

 

 

ブースト温度比較

ブースト温度は公表されているのが13製品のみになり、実際の公式公表の温度かショップがレビューした体感温度で比較しています。

 

マミーライナーの+5.3℃は、最軽量という重量を考慮するとそこそこのブースト温度(13製品中9位)になっています。

氷点下期のブーストという意味で考えると、+10℃以上のSea To Summitサーモライトリアクターシリーズが候補になります。
しかしオールシーズン使えるシーツは最軽量でほんのり暖かいCocoonマミーライナーがベストではないかと思います。

 

 

価格比較

 

Cocoonマミーライナーは15,340円(2024年5月時点)と比較的安価ではありません。低価格なものを探している方にはあまりおすすめできないです。

それでも最軽量、+5.3℃のブースト温度というメリットや使用感、用途などを考慮すると十分買う価値があると思っています。
詳しくはこれから紹介していくので、参考に購入を検討してみてください。

 

 

設営・撤収と使用感

設営・撤収と使用感

 

ここからは設営と使用感を解説します。

セッティングは非常に素早くできますし、肌触りや保温性、透湿性などの使い心地も優れています。

 

 

設営・撤収

設営

設営

 

収納袋から5秒ほどあればシーツを展開することができます。

シルクのさらっとした質感のため、マミーライナー内にマットを入れてしまった方がずれなくてよいと思います。

収納袋とシーツが一体になっており、紛失する心配もありません。

マット挿入

 

撤収

撤収

 

一体となっている収納袋に詰め込んでいきます。

収納袋は小さいですが素材の性質上コンパクトになるので、収納のしづらさはありません。親指で押し込むようにすると簡単です。

撤収完了

 

 

使用感

サイズ感

サイズ感

 

筆者の身長は174cmになりますが、上下に余裕があります。
マミー型ですが、中であぐらができる程度の幅もあります。

伸縮性はありませんが、十分なサイズ感なので問題ありません。

 

 

肌ざわり

肌ざわり

 

シルク100%のためさらっとした肌触りになります。
フリースやパイル地のような毛羽立ちはないため、ふわっと包まれるような感じではありません。

厳冬期の使用というよりはオールシーズン使うようなイメージが向いています。

 

保温力

保温力

 

インナーシーツとしてですが、使ってない時と比較してほんのり暖かさを感じます。
経験上「すごく暖い」というよりは、「寒くなくなった」と感じることが多いです。

シュラフだけでは寒そう…という時も保険として持っていくと、朝まで熟睡できることが多々あります。

 

透湿性

透湿性

 

夏に単体で使う際、高温多湿な環境でも寝苦しさを感じることがありません。
とても生地が薄く、湿った空気をうまく逃してくれます。

日本のキャンプ場は川や海などが近くにあり、結露が発生しやすい環境が多いです。
そんときにマミーライナーを持っておくと重宝します。

 

 

よい点/イマイチな点

pros/cons

 

4年間使用した経験からCocoonマミーライナーのよい点とイマイチな点をまとめました。

購入を検討している人は是非参考にしてみてください。

 

GOOD

  • 軽量コンパクト(30製品中1位)

120gでスマホサイズなので、とりあえず保険として持っていきやすいスペックです

  • オールシーズン使えて多用途

夏は単体、春秋はビビィ併用、冬はシュラフ併用として使えます。私は-5℃以上の環境であれば必ず持っていきます。

  • さらっとした肌ざわりで蒸れない

肌ざわりがとてもよく、透湿性も高いため、夏場でも全く蒸れません。

  • 寒さを解決する保温性

+5.3℃という保温力は寒くて眠れない、起きてしまうという状況を解決してくれることが多いです。

BAD

  • 厳冬期のブーストには向かない

-5℃以下の厳冬期の使用では保温力の効果は感じづらいです。ブースト性能では+10℃以上の他製品が優れています。

  • 比較的高価格

多用途でオールシーズン使えるとはいえ、15,840円という価格は他製品と比較しても高価で手が出しづらい。

 

 

おすすめの使用方法とユーザ

おすすめの使用方法とユーザ

 

ここまでは製品のスペックを中心に解説してきましたが、マミーライナーはオールシーズン使える多用途な製品です。

それではどんな使い方やユーザが合っているのか解説していきます。

 

おすすめの使用方法

冬(~5℃):シュラフのインナーシーツとして

冬

 

5℃以下の冬の環境ではシュラフ、ビビィと併用するのがおすすめです。

SOLのエスケープビビィのような体温を反射させる製品と3シーズンシュラフを併用する方は多いと思います。
しかしビビィは内側に結露が発生してしまい、ダウンシュラフが濡れるリスクがあります。

そんな時にはビビィとシュラフの間にマミーライナーを挟むことで結露した水分を吸収し、ダウンの保温力を維持することが可能です。

 

春秋(5~15℃):ビビィと併用して

春秋

 

春秋の最低気温5~15℃の環境ではビビィ+マミーライナーで約140g以上軽量化できます。

3シーズン用のダウンシュラフは軽量化されているものでも最低500gになってしまいます。
そんなときにビビィ+マミーライナーの併用であれば、合計361gで春秋の気候に耐えられる防寒性があります。(個人差あり)

  • SOLエスケープビビィ:241g
  • Cocoonマミーライナー:120g

収納もコンパクトに収まるのでパッキング性も優れており、おすすめのスリーピングシステムです。

 

夏(15℃~):シーツ単体で

夏

 

蒸し暑い夏はシーツ単体で使用します。

人間は寝ているときに発汗しますし、汗をかくと体温が低下します。
特に夏は高温多湿で、地面からの冷えもあるため、
睡眠時は湿度が上がり、体温は下がる状況になります。

適度に保温力があり、透湿性の高いマミーライナーであれば夏場でも快適に睡眠することができます。

暑いときにはマミーライナーの中に入らず、上からかけるだけでもほんのり暖かいのでおすすめです。

 

こんな人におすすめ

スリーピングシステムを軽量コンパクト化したい人

軽量化

 

マミーライナーとビビィを併用すれば、冬以外のシーズンをシュラフなしで乗り越えることができます。

スリーピングシステムの軽量コンパクト化は、いかにシュラフを使わないかだと思います。
汎用的な3シーズンシュラフは最低でも500g以上はあり、収納するだけのバッグ容量を必要とするからです。

軽量化やストレージ容量の削減につながるので、ぴったりの一品だとおもいます。

 

冬のシュラフの結露濡れ対策を検討している人

結露

 

冬はシュラフの結露濡れ対策として使用できます。

特にビビィでブーストしている方は課題に感じている方も多いので、マミーライナーは1つの解決策になります。

 

3シーズンシュラフの購入を検討している人

3シーズンシュラフ

 

前述のとおり3シーズン過ごすのであればシュラフは不要です。

シュラフを使わないことで軽量コンパクト化やコストメリットも高いので、シュラフを購入する前にマミーライナーの使用を検討してみてください。

 

 

120gで一石三鳥

エンディング

 

最後に改めて4年使用した筆者がULキャンプや自転車キャンプにマミーライナーをおすすめする理由をまとめます。

本当に買ってよかったと思っているので、この記事を参考に是非購入を検討してみてください!

 

よい点・イマイチな点

GOOD

  • 軽量コンパクト(30製品中1位)
  • オールシーズン使えて多用途
  • さらっとした肌ざわりで蒸れない
  • 寒さを解決する保温性

BAD

  • 厳冬期のブーストには向かない
  • 比較的高価格

 

おすすめの使用方法

  • 冬(~5℃):シュラフのインナーシーツとして使用
  • 春秋(5~15℃):ビビィと併用して使用
  • 夏(15℃~):シーツ単体で

 

こんな人におすすめ

  • スリーピングシステムを軽量コンパクト化したい人
  • 冬のシュラフの結露濡れ対策を検討している人
  • 3シーズンシュラフの購入を検討している人

 

 

 

 

スリーピングギアはこちらで紹介しているので、気になる方は参考にしてみてください!

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