【バイクパッキング】歴3年がバッグ装備スタイル4種を解説 [自転車キャンプ]

こんにちは!歴3年計100泊以上自転車キャンプしているサイトウです。
バイクパッキングビギナー向けに情報を発信しています。

突然ですが初心者のうちは「自転車キャンプをしてみたいけれど、どんな装備をすればよいかわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

私もバイクパッキングを始める時、どのような装備がよいのかわからず、手探りで情報を集めていました。

そこで今回はさまざまな装備スタイルをみてきた私がメジャーなスタイルだと思ったものを4種解説します。

みなさんの装備スタイルを考える時に参考にしていただければと思います。

このページではバイクパッキングのこんな悩みを解決していきます。

  • 自分に合った装備スタイルが知りたい
  • 装備スタイルごとにどんな特徴があるの?
  • 自転車キャンプをしたいけれど、どのバッグをどこに取り付ければいいの?

 

 

装備スタイル探し方のポイント

バイクパッキングでは荷物を積載し、そこそこの距離を走って目的地にたどり着く必要があります。
そこでバイクバッグをどこに取り付けて、どのように荷物を積載するのかが重要になります。

荷物のバランスが悪かったり、荷物の出し入れが難しかったりする装備スタイルでは、
せっかくの旅でストレスを感じてしまう結果になります。

そのためまずは、装備スタイルを探す際のポイント4つを解説します。

  1. キャリアの有無
  2. トータル容量
  3. 走行時の操作性
  4. パッキングのしやすさ

「バイクパッキングは自由」とは言えども、特に初心者のうちは王道から外れた難易度の高い装備スタイルは避けた方がよいです。

上記のポイント4点をおさえて快適な旅を実現しましょう。

 

キャリアの有無

キャリアの有無

装備スタイルはキャリアの有無によって大きく2つのスタイルに分類されます。

  • バイクパッキングスタイル … キャリアを使わず、バッグを直付けするスタイル
  • キャリアスタイル … キャリアを使ってバッグを取り付けるスタイル
バイクパッキング
スタイル
キャリアスタイル
志向ライド向けキャンプ向け
重量軽い重い
積載量少ない多い

どちらにするかは自分のバイクや旅の中での過ごし方で判断しましょう。

そもそもロードバイクに乗っていて、キャリアを取り付けるダボ穴がない方は、バイクパッキングスタイルになると思います。

また、なるべく荷物を持ってキャンプを楽しみたい方は、キャリアスタイルを選びましょう。

 

サイトウ
僕はキャリアスタイルだけど、
数は最小限にして軽量化しているよ!

 

トータル積載容量

積載容量

一般的に軽量コンパクトなギア選びができていれば、
トータルの積載容量は30~40L分を確保できれば十分です。

バイクバッグは自転車の限られたスペースにとりつけるため、
複数のバッグでトータル容量を確保する必要があります。

「複数泊する場合はもっと容量が必要では?」と思う方もいるかもしれませんが、
1泊でも1週間でも容量の増加はほぼありません。
バイクパッキングのメリットは衣食住のすべてを積んで生活ができてしまうことにあります。

ただし、寒さ対策のため夏より冬装備のほうが重装備になる点を覚えておきましょう。

 

サイトウ
3シーズンと冬でスタイルを分けて考えるといいよ!

 

走行時の安定性

走行時の安定性

バイクに荷物を取り付ける際の配置のバランスによって走行時の操作性に影響が出ます。

個人的に最初は意識しすぎることはありませんが、
極端にバランスが偏るようなスタイルは避けましょう。

左右のバランスをとることはもちろんですが、前後高低の偏りも考えるとよいです。

前後のバランス

前側に重心が偏るとハンドリングがしづらくなります。

一方、後方に偏ると坂下に引っ張られるため登りがしんどくなります。
また、急ブレーキ時に後輪がうまくすべらず転倒の可能性が高まります。

ハンドリングは自分でコントロールできるので、個人的には前重心をおすすめします。

高低のバランス

荷物の位置が高いと揺れやすくなり、安定性が落ちます。
そのため、荷物は低い位置に固定した方が安定するとされています。

 

サイトウ
細いタイヤで高い位置に荷物を固定したときは、風の影響をもろに受けました。

 

パッキングのしやすさ

パッキングのしやすさ

バイクパッキングは登山のように1つのバッグに全てを詰められるわけではありません。
バッグの形状や大きさによっては、パッキングがしずらいものもあります。

大容量のバッグは積載できるものの自由度が高いですが、
小さいものや形状が特殊なものは詰められるギアが限られます。

スタイル解説では総合的なパッキングのしやすさを評価していきます。

 

サイトウ
個人的には10L以上を不自由なく積載できるパニアバッグが大好きです。

 

基本装備スタイル比較表

基本装備スタイル4種の比較表を作成しました。
それぞれの特徴は次の章で詳しく解説しているので参考にしてください。

バイクパッキング30Lバイクパッキング40Lキャリア30Lキャリア40L
装備スタイル
イメージ
バイクパッキング30Lバイクパッキング40Lキャリア30Lキャリア40L
キャリアの有無不要フロントフォークケージフロント
or リアキャリア
フロント
or リアキャリア
トータル積載容量30L前後40L前後30L前後40L前後
走行時の安定性


センター重心で安定しているが、大型シートバッグの揺れあり


センター重心で安定しているが、大型シートバッグの揺れあり


パニアが低重心のため安定。ハンドリングをコントロールできるフロントパニアがおすすめ


パニアが低重心のため安定。ハンドリングをコントロールできるフロントパニアがおすすめ

パッキングのしやすさ


大容量のバッグが少なく、形状も特殊。各バッグで積載物を選ぶ


大容量のバッグが少なく、形状も特殊。各バッグで積載物を選ぶ


大型かつスクエア形状のバッグを使用。パッキングの自由度が高い


大型かつスクエア形状のバッグを使用。パッキングの自由度が高い

 

基本装備スタイル4種を解説

バイクパッキング30L

バイクパッキング30L

  • キャリア … 不要
  • トータル積載容量 … 30L前後
  • 走行時の安定性 … ⚪︎
  • パッキングのしやすさ …

キャリアレスでフロントフォークに取り付ける小型ケージなどのアクセサリーも必要ありません。

容量は大型シートバッグを使ってギリギリ30Lを確保できます。
3シーズンであれば対応可能ですが、冬はもう少し容量が必要でしょう。

全体的にバイクのセンターラインで荷物がまとまっているため、左右の安定性は高いです。
一方で大型シートバッグが高重心になるので、ゆれないようにパッキング方法で工夫が必要になります。

バッグの数が多く、大容量のバッグはシートバッグのみになります。
また先述の通り、シートバッグのパッキングは工夫が必要になるため、パッキングの自由度は低いです。

 

バイクパッキング40L

バイクパッキング40L

  • キャリア … フロントフォークケージ
  • トータル積載容量 … 40L前後
  • 走行時の安定性 … ⚪︎
  • パッキングのしやすさ …

キャリアレスですが、フロントフォークにケージが必要になります。小型のため、重量的な影響はありません。

容量は大型シートバッグ、フロントフォークにドライバッグを使ってギリギリ40Lを確保できます。冬でも十分対応可能な積載容量です。

フロントフォークの重量バランスを意識すれば、左右の安定性は高いです。
一方で大型シートバッグが高重心になるので、ゆれないようにパッキング方法などで工夫の必要があります。

4種のスタイル中でバッグの数が最も多く、ドライバッグは柔らかいので固いギアの積載に不向きです。30Lと同様パッキングの自由度は低いです。

 

キャリア30L

キャリア30L

  • キャリア … フロント or リアキャリア
  • トータル積載容量 … 30L前後
  • 走行時の安定性 … ⚪︎
  • パッキングのしやすさ …

フロント or リアどちらかのキャリアが必要になります。

左右のパニアバッグで20L分の容量ができるため、余裕で30Lを確保できます。
3シーズンであれば対応可能ですが、冬はもう少し容量が必要でしょう。

左右の重量バランスに気をつければ、パニアバッグは低重心のため安定性は高いです。
フロント or リアのどちらにパニアをつけるかで操作性が変わります。ハンドリングをコントロール可能なフロントパニアがおすすめです。

10L前後のバッグを3つ利用し、バッグ形状もすべてスクエアベースです。
パッキングの自由度が高く、積載するギアをそこまで気にしなくてよいでしょう。

 

キャリア40L

キャリア40L

  • キャリア … フロント or リアキャリア
  • トータル積載容量 … 40L前後
  • 走行時の安定性 … ⚪︎
  • パッキングのしやすさ …

フロント or リアどちらかのキャリアが必要になります。

左右のパニアバッグで20L分の容量ができるため、合計40Lを確保できます。
冬も十分に対応可能な容量でしょう。

左右の重量バランスに気をつければ、パニアバッグは低重心のため安定性は高いです。
フロント or リアのどちらにパニアをつけるかで操作性が変わります。ハンドリングをコントロール可能なフロントパニアがおすすめです。
注意点として前か後ろに30L分の容量が偏ることになります。パッキングするギアの重量に気をつけてバランスをとりましょう。

10L前後のバッグを4つ利用し、バッグの形状もすべてスクエアベースです。
パッキングの自由度が高く、積載するギアをそこまで気にしなくてよいでしょう。

 

バイクパッキングは自由

バイクパッキングは自由

いかがだったでしょうか。
今回は私がメジャーだと思った装備スタイルを4種解説していきました。

紹介しておいてなんですが、バイクパッキングは自由なので、この4種に縛られる必要はありません。
いろいろ試してみて、だめなら別の方法を模索すればいいだけです。

もしビギナーの方が装備スタイルで困っていたり、予算の都合であまり失敗できなかったりするのであれば、解説したものを参考に自分のスタイルを確立していってもらえればと思います。