こんにちは!バイクパッキング歴3年のサイトウです。
実は冬は自転車キャンプにおすすめのシーズン。
虫はいないし、草木も生い茂っていないので快適に楽しめます。
しかし冬の気温は最低0度を下回ることもあり、寒さに対応できる装備が必要になります。
そこで100泊以上を経験した私が実際に使っている冬の自転車キャンプ装備を紹介します。
この記事では読者のこんな悩みを解決します。
- 冬の自転車キャンプの注意点は?
- 防寒対策はなにをすればいいの?
- 冬にあったほうがよいギアってなに?
冬の自転車キャンプの注意点は3つ!
冬の自転車キャンプは寒さに対応するためギアの数が多くなります。
しかし積載できる容量は限られているので、入念にプランニングする必要があります。
最低限以下の3点には気をつけましょう。
- 寒さ対策は万全に
- 雨、雪には要注意
- プランBを用意
それぞれについて解説していきます。
寒さ対策は万全に
冬はライド中、就寝中ともに万全な装備で寒さ対策をしましょう。
ライド中は風が冷たく、就寝中は地面からの冷気で体温が低下します。
衣類やシュラフのレイヤリングで最低気温に耐えうる装備のプランを立てる必要があります。
雨、雪には注意
雨、雪に対応できる装備は必ず持っていきましょう。
山の天気は変わりやすく、予報になくても雨、雪が降ることがあります。
ただでさえ寒いのに体が濡れると非常に危険な状況に陥ります。
冬の自転車キャンプは絶対に濡れない覚悟と準備が必要です。
プランBを用意する
装備には関係ないですが、旅の続行が難しくなった時の対応を事前に考えましょう。
いくら準備をしても体が濡れてしまったり、雪で走行ができなくなったり、
キャンプやライドを断念しないといけない時もあります。
そうなったときにホテルやコテージに泊まるなど迂回作を用意しておくことも重要です。
冬の自転車キャンプ装備紹介
それでは実際に私の冬キャンプの装備事例を紹介します。
装備の検討には「必需品」「衣」「食」「住」「自転車」でカテゴリ分けすると考えやすいです。
今回は新潟へ2泊3日で行った際の装備になります。
寒波の襲来で実際に雨、雪が降ったので、皆さんの参考になると幸いです。
現地の状況や工程は以下になります。
最高気温 | 8度 |
---|---|
最低気温 | 2度 |
目的地 | 新潟、三条、長岡 |
キャンプ場 | スノーピークヘッドクォーター、輪島オートキャンプ場 |
移動方法 | 新幹線輪行、自走 |
走行距離 | 約30~60km/日 |
獲得標高 | 約300m/日 |
走行時間 | 約3~5時間 |
「必需品」ギア
ギア一覧
分類 | ブランド | 商品名 | 重量(g) |
---|---|---|---|
充電器 | Anker | PowerCore Essential 20000 | 343 |
ライト | Milestone | MS-G2 | 28 |
ライト | Goal Zero | LIGHTHOUSE micro FLASH | 68 |
ライト | CARRY THE SUN | Small Warm Light | 57 |
財布 | Bluelug | mame wallet | 6 |
イヤホン | Shokz | OPEN RUN | 28 |
眼鏡・サングラス | – | サングラス | 38 |
眼鏡・サングラス | – | 眼鏡 | 22 |
眼鏡・サングラス | – | コンタクト | 4 |
衛生用品 | – | タオル | 44 |
衛生用品 | – | 歯ブラシ | 7 |
衛生用品 | – | 歯磨き粉 | 7 |
衛生用品 | Brosh | All Wash | 19 |
【ポイント①】Shokzの骨伝導イヤホンは自転車に最適
ナビゲーションアプリを使うには骨伝導イヤホンが便利です。
グローブをしているとスマホ画面の操作が面倒ですし、雨や雪で画面が濡れてしまうことも。
Shokzの骨伝導イヤホンなら周りの音を聞きながら音声ナビを使うことができます。
【ポイント②】冬こそ温泉セット
冬は体が冷えるので必ず温泉に入ることを想定したギアセットを積載しています。
オールインワンシャンプーは全身洗えるので荷物が少なく済みます。
いろいろ試しましたが、Broshのオールインワンシャンプーは泡立ちがよく、いい匂いなのでおすすめです。
「住」ギア
ギア一覧
分類 | ブランド | 商品名 | 重量(g) |
---|---|---|---|
テント | PAAGO WORKS | NINJA TENT | 1,260 |
ペグ | Boundless Boyage | チタンネイルペグ 20cm | 90(18 * 5本) |
ペグ | 福善 | 打刀 16cm | 64(16 * 4本) |
チェア | シルク | 折りたたみマット | 22 |
シュラフ | Cumulus | QUILT350 | 600 |
ビビィ | SOL | Escape Bivvy | 241 |
シーツ | Cocoon | Mummy Liner 100% Ripstop Silk | 120 |
マット | Nature Hike | マットS | 500 |
ポンプ | Flextrailgear | タイニーポンプ | 90 |
グラウンドシート | Dupon | タイベックシート | 121 |
【ポイント①】エアーマットで底冷え対策
最低気温が0度付近になると冬用マットが必要になります。
個人的にはR値4以上は必要だと感じています。
Nature Hikeのマットはコスパ、軽量コンパクト性に優れているのでおすすめです。
【ポイント②】シーツ、ビビィで3シーズンシュラフをブースト
私は冬用シュラフを持っていません。
シーツ、ビビィを使えば3シーズンシュラフでも-5度まで対応できるからです。(個人差あり)
SOLのビビィとCocoonのシーツをレイヤリングすることで結露から寝袋を守ることができます。
「食」ギア
ギア一覧
分類 | ブランド | 商品名 | 重量(g) |
---|---|---|---|
クッカー | EVERNEW | Ti570Cup | 55 |
バーナー | SOTO | アミカス | 81 |
テーブル | belmont | ヤマタク | 205 |
マグ | Sea To Summit | X-マグ | 44 |
カトラリー | Ziploc | スクリュー | 42 |
カトラリー | VARGO | チタニウムフォールディングスポーク | 18 |
カトラリー | belmont | フィールドスティック | 25 |
リフター | EVERNEW | ナベツカム | 14 |
ソフトクーラー | BIG SKY | Insulite full size | 26 |
ウッドストーブ | PAAGO WORKS | NINJA FIRE STAND | 400 |
スパッタシート | SINANO WORKS | 焚火シート SOLO | 93 |
【ポイント①】バイクパッキング焚き火台の定番NINJA FIRE STAND
普段あまり焚き火台を持っていきませんが、冬キャンプは別です。
寒い夜に焚き火で体を温めることができるからです。
NINJA FIRE STANDはバイクパッキングの定番で私の周りでも持っている人が多いです。
縦長のサイズ感がフレームバックやハンドルにフィットします。
【ポイント②】スクリューロックはスタッキング性抜群
私は食器にスクリューロックを使うことが多いです。
Evernew Ti570とのスタッキング性が良く、組み合わせて持っていきます。
匂いがつきやすく敬遠する方もいますが、オキシ漬けでほぼ取れます。
「衣」ギア
ギア一覧
分類 | ブランド | 商品名 | 重量(g) |
---|---|---|---|
レインウェア | OMM | Halo Jacket | 130 |
レインウェア | OMM | Halo Pant | 69 |
就寝着:インナー | mont-bell | スーパーメリノウール M.W. ラウンドネックシャツ | 180 |
就寝着:インナー | mont-bell | スーパーメリノウール M.W. タイツ | 160 |
就寝着:インサレーション | And Wander | alpha direct hoodie | 255 |
就寝着:インサレーション | OMM | Core Tights | 133 |
就寝着:ダウン | mont-bell | ダウンジャケット | 188 |
就寝着:ダウン | mont-bell | ダウンパンツ | 226 |
就寝着:ソックス | ワークマン | メリノソックス | 98 |
就寝着:ソックス | Nature Hike | ダウンソックス | 40 |
【ポイント①】レイヤリングで最大限の防寒対策
冬の夜は寒すぎると眠れないこともあるので、レイヤリングで防寒対策します。
メリノウール、PRIMALOFT ACTIVEやPolartec Alpha Directなどの機能素材、パッカブルダウン、シェルの4層レイヤリングで最大限の防寒対策をしています。
【ポイント②】メリノウールはワークマンがコスパ良し
冬のインナーはメリノウールが良いとされていますが、価格が高くて手が出ないこともしばしば。
ワークマンのメリノシリーズは2000円以内で購入できてコスパが高いです。
私は980円で購入できる厚手の靴下を愛用しています。
「自転車」ギア
ギア一覧
分類 | ブランド | 商品名 | 重量(g) |
---|---|---|---|
輪行袋 | FAIRWEATHER | bike carry bag | 406 |
輪行アクセサリー | IKEA | FRAKTA トロリー用バッグ | 185 |
工具 | Granite Design | ロックンロールツール | 131 |
工具 | Bluelug | tool de wrench 6mm | 42 |
ポンプ | LEZYNE | Pocket Drive | 76 |
修理キット | LEZYNE | パンク修理キット | 33 |
修理キット | SCHWALBE | チューブ | 154 |
パッキングアクセサリー | Voile | alminum buckle strap 20inch | 112(28 * 4本) |
パッキングアクセサリー | Bluelug | cargo net | 76 |
グローブ | THE NORTH FACE | グローブ | 60 |
グローブ | テムレス | アウターグローブ | 78 |
アウターシューズ | Santic | シューズカバー | 90 |
鍵 | Crops | ナンバーロック | 87 |
【ポイント①】手の防風防水にテムレス
冬のグローブはテムレスがおすすめです。
自転車用に開発されているわけではないですが、コスパと機能は間違いありません。
私はインナーに通常の防寒グローブ、アウターにテムレスを使っています。
【ポイント②】足の防風防水はシューズカバー
足が濡れるととにかく寒いですし、テンションが下がります。
私はシューズカバーを着用して足先の防風防水対策をしています。
通気性のよいスニーカーを履く場合は必須級のアイテムです。
バイクパッキング紹介
ここからはそれぞれのギアをどのバイクバッグに積載しているか説明します。
各バッグの中身の紹介の前に、全体の構成を少し解説します。
- トータル容量35L前後
- フロントパニア×2、サドルバッグ、フレームバッグ、ステムバッグ
- 雨、雪対策でパックライナーを装備
パニアバッグ①(約10L)
- ダウンギアを中心に積載しています
- SOLのエスケープビビィをパックライナーとして使い防水しています
- 3mm以上の降水量だと浸水する可能性が高いので、大雨の場合は要注意です
パニアバッグ②(約10L)
- 「食」「衣」ギアをパッキングしています
- 着替えは濡れてしまうと冬は詰むので、sea to summitのコンプレッショサックで防水対策しています
使用しているパニアバッグはこちら
North ST. Adventure Micro Pannier
サドルバッグ(約12L)
- ライド中使うギアを中心にパッキングしています
- 充電器類やレインウェアは取り出しやすいサドルバッグに収納しています
- 後輪が跳ね上げた水がもろにかかるので、輪行袋をパックライナーとして使用しています
使用しているサドルバッグはこちら
*SWIFT INDUSTRIES* zeitgeist pack
フレームバッグ(約3L)
- 長物、高重量のギアを中心に収納しています
- バッグの形状によってテントの本体とポールを分けて収納しています
- NINJA FIRE STANDはフレームバッグにぴったり収まるのでおすすめです
使用しているフレームバッグはこちら
*SWIFT INDUSTRIES* campout 2022 hold fast frame bag (x-pac/coral)
寒さ対策さえできれば冬は最高
寒ささえ乗り越えることができれば冬は最高です。
空気が澄んでいて、天候も晴れが多いです。
寒さ対策はこの記事を読んでもらえればばっちりなので、冬の自転車キャンプにチャレンジしてみましょう。