こんにちは。自転車キャンプ歴4年のサイトウです。
自転車キャンプやバイクパッキングで使うフロントバッグって悩みますよね。
- キャンプ目的にはどんなものがよいのか。
- 自分の自転車にはちゃんと取り付けられるか。
こんな不安はありませんか。
私も最初は不安や悩みがあり、いろいろなバッグを試してきました。
そして今もフィールドでテストを繰り返しています。
今回はそんな私がおすすめのバイクバッグを12こ紹介します。
紹介しているものはユーザが多いものや私が実際に使っていてよいものなので、自信をもっておすすめします。
- フロントバッグにはどんな種類があるのか知りたい
- バッグ選びの注意点を知っておきたい
- ずばりおすすめのバッグが知りたい
フロントバッグ以外のバイクバッグにどんな種類があるかはこちらの記事で解説しています。是非チェックしてみてください。
いきなりですが、みなさんは自転車キャンプのバッグ選びどうしていますか?ハンドルバーバッグやパニアバッグ、フレームバッグなどいろいろな種類がありますよね。特に初心者のうちはたくさんあるけれど結局どれがいいの?と困ってしまうことがあ[…]
この記事の結論
まずこの記事で伝えたいことをまとめました。
気になる方はこの後解説しているので読んでみてください。
- フロントバッグ選びの注意点は3つ
- ハンドルの幅
- タイヤクリアランス
- 容量の確保
- フロントバッグは大きく3種類
- ボックス型
- ハーネス型/ロール型
- バスケット型
フロントバッグ選びの注意点
まずフロントバッグを選ぶにあたっての注意点を解説していきます。
①ハンドルの幅
特にドロップバーの場合ですが、ハンドルの幅に気を付けましょう。
バッグの横幅以上のハンドル幅が必要になります。
また、ブレーキケーブルやシフトケーブルが邪魔になって取り付けられないケースもあります。
ハンドルバーについて
バイクパッキングにおいては、
- ハンドルは幅が広いものを選ぶ
- バーテープなどでケーブルを収納しておく
ことがベストソリューションになります。
②タイヤクリアランス
タイヤとフロントバッグ間のクリアランスを確保しましょう。
フロントバッグにタイヤがこすれると走行への影響がでます。
最悪バッグに穴が開いて使い物にならなくなることも…。
事前にハンドルとタイヤの距離を測定しておきましょう。
どうしてもクリアランスが取れない場合
クリアランスが確保できない場合はバッグサポーター(キャリア)を取り付けると解決できます。
おすすめのバッグサポーターを2つほど紹介します。
③容量の確保
初心者の方は容量の目安を10L以上にしましょう。
自転車キャンプでは、トータルで30~40Lの容量が必要になります。
特に容量の稼げるフロントバッグ、サドルバッグは最低10Lは確保しましょう。
ギアの軽量コンパクト化が進んでいない初心者のうちはストレージを確保しておくのが無難です。
フロントバッグの種類
注意点を抑えたらフロントバッグを検討していきます。
フロントバッグの中にも大きく3つの種類があるので、詳しく解説していきます。
①ボックス型
名前の通りボックス型の形状をしたバッグです。
昔からあるクラシックな形で、ほとんどのものがサドルバッグと兼用が可能です。
GOOD
- バイクに乗ったまま積み下ろしが簡単
- 深底のデザインがドロップバーとの相性がよい
- 垂直方向に伸縮できるものが多く、ストレージを増やせる
- オールドスクールなデザイン性
BAD
- 防水性の高いものが少ない
- タイヤクリアランスを確保する必要がある
- 素材とパーツが複雑なため、重くなりがち
- ハンドルがドロップバーの人
- オールドスクールなデザインが好きな人
②ハーネス型/ロール型
筒型のバッグを横に設置するタイプのものです。
ハーネス型とは、バイクとバッグを接続するフレームとストラップの構造になります。
スタッフサックは付属のものを使うか自分で用意する必要があります。
ロール型はバッグとストラップが一体になった構造のものです。
スタッフサックを用意する必要はないですが、拡張性は低いです。
GOOD
- 防水性の高いものが多い
- タイヤクリアランスの心配がいらない
- 比較的安いものが多い
- アクセサリーポケットがついている
- ポールなど長物の収納が可能
BAD
- ハーネスの場合、スタッフサックがむき出しになり、耐久性に気をつけなければならない
- ロール型の場合、バッグを外してパッキングする必要がある
- ドロップバーの幅を確保する必要がある
- なるべく軽量化したい人
- ライド重視で長い距離を走りたい人
③バスケット型
バスケットに直接ギアを格納する or バスケット用に設計されたバッグを使うタイプです。
特にWALDのバスケット用に作られたバッグはいろいろと販売されており、より日常使いに近いオプションです。
バスケットとバスケットを固定するキャリアが必要になるので、雑にパッキングできますが、重量がかさみます。
GOOD
- 考えすぎずとも、気軽に積載ができる
- 取り外せばキャンプのテーブルとして使用できる
- カーゴネットを付けるのみでギアを積載できるので、コスパが高い
- ブレーキケーブル、シフトケーブルを考慮する必要がない
- トートバッグなど日常的に使えるバッグが多い
BAD
- キャリアが必要でトータルで高重量になる
- グラベルやダートを走る場合は不向き
- バッグを使わない場合、防水性が皆無
- 日常でバスケットを使っている人
- キャンプ重視で気楽にパッキングしたい人
おすすめのフロントバッグ12選
それでは上記で紹介した種類ごとにおすすめのフロントバックを12個紹介します。
よい点、イマイチな点も含めて解説していきます!
比較表
12個のバッグの比較表を作成しました。
気になるものがあったら製品名のリンクからジャンプできます。
スクロールできます
容量 | 重量 | 防水性 | 価格 | ||
---|---|---|---|---|---|
ボックス型 | Swift Industries: Zeitgeist | 12L | 589g | ⚪︎ | 36,300円 |
Ron’s Bikes: Fabio’s Chest Small | 公表なし (推定15L~) | 約1,000g | △ | 57,200円 | |
ORTLIEB: Handlebar-Pack QR | 11L | 530g | ◎ | 27,500円 | |
Fairweather: Multi Bike Bag | 8.5~12L | 公表なし | △ | 18,150円 | |
ハーネス型 ロール型 | Apidura: Backcountry Handlebar Pack 11L | 11L | 270g | ◎ | 20,770円 |
Fairweather: Road Bar Bag | 公表なし (推定10L前後) | 公表なし | ⚪︎ | 9,900円 | |
Apidura: Expedition Handlebar Pack 14L | 14L | 274g | ◎ | 20,360円 | |
ORTLIEB: Handlebar-Pack 15L | 15L | 420g | ◎ | 25,300円 | |
バスケット型 | Blue Lug: Cargo Net | 推定~15L (WALD137につけた場合) | – | × | 1,980円 |
Swift Industries: Sugarloaf | 11.5L | 公表なし | △ | 31,900円 | |
Outer Shell: 137 Basket Bag | 13.6~22L | 708g | ⚪︎ | コーデュラ:37,950円 X-PAC:42,900円 | |
Blue Lug: 137 Tote | 公表なし (推定10L前後) | 公表なし | × | 7,480~9,680円 (素材により変動) |
ボックス型のおすすめ
Swift Industries:Zeitgeist
スペック
容量 | 12L |
---|---|
サイズ | W32~48×H19×D18cm |
素材 | Ecopak |
防水性 | ○ |
重量 | 589g |
価格 | 36,300円 |
補足 | – |
GOOD/BAD
GOOD
- ボレーストラップによりバイクへの付け外しが簡単
- どのバイクでも使用可能な12Lのサイズ感
- ストラップが伸展するため、容量の拡張が可能
- Ecopakなどの機能素材により、比較的軽量
BAD
- 開口部がフラップと巾着型の二重構造で、荷物の取り出しが面倒
- トップチューブと固定するストラップがあまり機能しない
Ron’s Bikes:Fabio’s Chest Small
スペック
容量 | 公表なし(推定15L~) |
---|---|
サイズ | W26 x H22×D20cm |
素材 | Waxed Cordura |
防水性 | △ |
重量 | 約1,000g |
価格 | 57,200円 |
補足 | – |
GOOD/BAD
GOOD
- バイクへの付け外しが簡単
- Waxed Corduraの耐久性
- フラップが折り返し式で荷物の出し入れが簡単
- フラップ部が54cmまで伸びるため、容量が大きい
BAD
- 他のバッグと比較してかなり重い
- 深底のデザインのため、タイヤクリアランスの確保が難しい(要キャリア)
ORTLIEB:Handlebar-Pack QR
スペック
容量 | 11L |
---|---|
サイズ | W26~32 x H18 x D22cm |
素材 | PUコートナイロン |
防水性 | ◎ |
重量 | 530g |
価格 | 27,500円 |
補足 | – |
GOOD/BAD
GOOD
- PUコートナイロン製で完全防水
- 幅32cmでほとんどのドロップバーに取り付け可能
- バッグを取り付けるBar Lockシステムの安定性が高い
- Bar Lockシステムによりケーブルへの干渉が少ない
BAD
- Bar Lockシステムの装着が難しい
- メッシュポケットが摩耗しやすい
- 拡張性も含めると他のバッグより容量は小さい
Fairweather:Multi Bike Bag
スペック
容量 | 8.5~12L |
---|---|
サイズ | W25×H28~39×D16cm |
素材 | コーデュラナイロン |
防水性 | △ |
重量 | 公表なし |
価格 | 18,150円 |
補足 | ハンドル下からタイヤまでのクリアランスが25cm以上必要 |
GOOD/BAD
GOOD
- パニアバッグ、ショルダーバッグとしても使える
- ロールトップ式で荷物の出し入れがしやすい
- カラーバリエーションが豊富
BAD
- 拡張性も含めると他のバッグより容量は小さい
- 防水性はあまりない
ハーネス型/ロール型のおすすめ
Apidura:Backcountry Handlebar Pack 11L
スペック
容量 | 11L |
---|---|
サイズ | W30~54×φ14cm |
素材 | TPUコートナイロン |
防水性 | ◎ |
重量 | 270g |
価格 | 20,770円 |
補足 | 7Lタイプもあり |
GOOD/BAD
GOOD
- 最軽量級
- 両端にロールがあるため、中の荷物へアクセスしやすい
- ハーネスの独自素材は耐久性が高い
- 使用するスタッフサックによるが、防水性が高い
- バンジーコードや別売りのアクセサリーポケットで容量拡張可能
BAD
- ドロップバーでは最大幅まで利用できず、容量が表記より小さくなる
Backcountry Handlebar Pack の購入はこちら
Fairweather:Road Bar Bag
スペック
容量 | 公表なし(推定10L前後) |
---|---|
サイズ | W21~66×φ14cm |
素材 | X-PAC、スペクトラ(サイドロール、裏地) |
防水性 | ○ |
重量 | 公表なし |
価格 | 9,900円 |
補足 | – |
GOOD/BAD
GOOD
- 両端にロールがあるため、中の荷物へアクセスしやすい
- ロールを止めるバックルの開放がしやすい
- ウレタンの芯が入っており、型崩れしにくい
- 別売りのストラップでショルダーバッグとしても使用可能
BAD
- 容量が比較的小さく、拡張性がない
Apidura:Expedition Handlebar Pack 14L
スペック
容量 | 14L |
---|---|
サイズ | W33~46×φ16cm |
素材 | ハイパロン(独自の高強度、超軽量、低伸縮、防水の特殊素材) |
防水性 | ◎ |
重量 | 274g |
価格 | 20,360円 |
補足 | 9Lタイプもあり |
GOOD/BAD
GOOD
- 最軽量級
- 両端にロールがあるため、中の荷物へアクセスしやすい
- 独自素材は防水性、耐久性が高い
- バンジーコードで容量拡張可能
BAD
- ドロップバーでは最大幅まで利用できず、容量が表記より小さくなる
Expedition Handlebar Pack の購入はこちら
ORTLIEB:Handlebar-Pack 15L
スペック
容量 | 15L |
---|---|
サイズ | W58×φ20cm |
素材 | PUコートナイロン |
防水性 | ◎ |
重量 | 420g |
価格 | 25,300円 |
補足 | 9Lタイプもあり |
GOOD/BAD
GOOD
- 両端にロールがあるため、中の荷物へアクセスしやすい
- 独自素材は防水性、耐久性が高い
- バンジーコードで容量拡張可能
- エア抜きバルブ搭載で圧縮が簡単
BAD
- ドロップバーでは最大幅まで利用できず、容量が表記より小さくなる
- Apiduraと比較すると重い
バスケット型のおすすめ
WALDバスケットは小さい順に137、139の2サイズがあります。
137サイズで紹介しますが、各ブランドとも139サイズでの展開もあります。
Blue Lug:Cargo Net
スペック
容量 | 推定~15L(WALD137につけた場合) |
---|---|
サイズ | W37×H24×D11.5cm(WALD137につけた場合) |
素材 | ゴム |
防水性 | × |
重量 | – |
価格 | 1,980円 |
補足 | – |
GOOD/BAD
GOOD
- バスケットユーザなら導入コストが少ない
- ネットに伸縮性があり、容量の拡張性が高い
BAD
- 防水性は皆無のため、スタッフサックなどで工夫する必要あり
- 輪行の際はバスケット内の荷物を収納するバッグが必要になる
Swift Industries:Sugarloaf
スペック
容量 | 11.5L |
---|---|
サイズ | W36×H28×D20cm |
素材 | Ecopak |
防水性 | △ |
重量 | 公表なし |
価格 | 31,900円 |
補足 | 139バスケット用の「Motherloaf」の展開もあり |
GOOD/BAD
GOOD
- キャンプでも街中でも使いやすい
- 付け外しが非常に簡単
- 長方形のバッグ形状で収納するものを選ばない
BAD
- 高重量のときは荷物への衝撃が大きい
- 止水ジップではあるものの露出しているため、縫い目からの浸水がある
Outer Shell:137 Basket Bag
スペック
容量 | 13.6~22L |
---|---|
サイズ | W33×H20.5×D20~32.5cm |
素材 | コーデュラ or X-PAC |
防水性 | ○ |
重量 | 708g |
価格 | コーデュラ:37,950円、X-PAC:42,900円 |
補足 | – |
GOOD/BAD
GOOD
- キャンプでも街中でも使いやすい
- 付け外しが非常に簡単
- オプションのインサートパッドでカメラの持ち運びに最適
- オープン式、巾着式の二重構造のためSugarloafよりは防水性が高い
- カラーバリエーションが豊富
BAD
- 開口部が二重構造で荷物の出し入れがしづらい
Blue Lug:137 Tote
スペック
容量 | 公表なし(推定10L前後) |
---|---|
サイズ | W36×H34~53×D20cm |
素材 | ワックスコットン or X-PAC or バリスティックナイロン or パディングナイロン |
防水性 | × |
重量 | 公表なし |
価格 | 7,480~9,680円(素材により変動) |
補足 | – |
GOOD/BAD
GOOD
- 好みによって素材やカラーを選択できる
- キャンプでも街中でも使いやすい
- 付け外しが非常に簡単
BAD
- 開口部を完全に閉じることはできず、防水性はない
- 容量が小さい
自分のスタイルから選ぼう
気に入ったバッグは見つかったでしょうか。
ライド重視の人はハーネス型/ロール型、キャンプ重視の人はボックス型やバスケット型など自分のスタイルが定まってくるとバッグも検討しやすいです。
こちらの記事で基本的な装備スタイルについて解説しているので是非参考にしてみてください。
こんにちは!歴3年計100泊以上自転車キャンプしているサイトウです。バイクパッキングビギナー向けに情報を発信しています。突然ですが初心者のうちは「自転車キャンプをしてみたいけれど、どんな装備をすればよいかわからない」と悩んでいる[…]