突然ですが伊豆大島をご存知でしょうか。伊豆大島とは三原山の火山噴火でできた島で、ジオパークにも登録されているとても魅力的な場所です。
伊豆といっても東京都で、竹芝のある港区から数時間でアクセスできることも魅力の一つです。
僕は小学生の時から伊豆大島に行くのが夢でした。
バイクパッキングを始めたのも自転車と相性がよくて昔から憧れていた大島に行きたかったからです。
しかし、自転車を持ち込むのは初心者に少しハードルが高い気がしています。
過去数回訪れていて、バイクパッキング歴3年伊豆大島への熱意100倍のサイトウがどこよりも詳しく自転車で大島に行く方法を解説します。
この記事では読者のこんな悩みを解決します。
- 伊豆大島に自転車を持っていく方法は?
- フェリー輪行ってどうやるの?
- 気をつけるところって何?
伊豆大島は気候や地域性が少し異なります。失敗しないための必需品はこちらで紹介しています、
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おすすめルートはこちらで紹介しています。
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自転車の持ち込みには船がおすすめ
東京から伊豆大島にアクセスするには大きく2つの方法があります。
- 船
- 飛行機
結論、伊豆大島へのアクセスは「船」がおすすめです。
船でのアクセス
東京都竹芝の客船ターミナルから船で伊豆大島に向かいます。
土日は横浜経由便も出ているので近いターミナルを利用するとよいです。
船でのアクセス方法は後ほど詳しく解説します。
飛行機でのアクセス
東京都調布市の飛行場から伊豆大島に向かう方法です。
所要時間がたったの25分なので、とても早く到着できます。
しかし、往復料金が2万円以上かかり、定員数十人程度のため予約するのが難しいです。
この記事では船でのアクセスに絞って解説していきます。
船の種類と自転車持ち込みの方法
伊豆大島に向かう船の種類と自転車を持ち込む方法がいくつかあります。
公式サイトでは他の荷物も網羅的に扱っていて少しわかりずらいと思っています。
この章では自転車の持ち込みに絞ってなるべくわかりやすく解説していきます。
安いのは大型船、所要時間が短いのはジェット船
伊豆大島に向かう船にも2種類あり、それぞれ特徴が異なります。
- 大型船(さるびわ丸)
- ジェット船
結論、安いのは大型船、所要時間が短いのはジェット船です。
以下でそれぞれのメリットデメリットと特徴を解説していきます。
大型船(さるびわ丸)
メリット
- 最安片道5,000円で最も安い
- 自転車を輪行袋に入れずに預けることができる
- 大島行きの中で最も着くのが早く、6時に到着できる
デメリット
- 所要時間が6時間と長い
- よい座席はそれなりの値段がする
- 東京帰りの中で最も到着するのが遅く、20時ぐらいになる
ジェット船
メリット
- 所要時間が1時間45分で短い
- 1日に2本出航しており、行き帰りの時間が選択できる
デメリット
- 料金が8,220円で少し高い
- 座席が狭い
- 手荷物預けが使えないため、必ず輪行袋に入れる必要がある
比較表
大型船(さるびわ丸) | ジェット船 | |
---|---|---|
所要時間 | 最短6時間 | 最短1時間45分 |
料金 * | 5,070円~14,190円 | 8,220円 |
輪行方法 | 船内持ち込み(輪行袋入)、受託手荷物預け | 船内持ち込み(輪行袋入) |
東京からの運行本数 * | 竹芝22:00発の1便のみ | 竹芝8:30発、13:30発の2便 |
大島からの運行本数 * | 大島14:30発の1便のみ | 大島10:30発、14:40発の2便 |
* 2023年10月時点 時期によって異なるため公式サイトをご確認ください
大型船(さるびわ丸)の座席
ジェット船の料金は一律ですが、大型船(さるびわ丸)は座席にグレードがあり、それぞれ料金が異なります。
大型船(さるびわ丸)の座席について解説します。
個人的に最もおすすめなのは特2等室です。特等、1等クラスでなくても十分安眠できました。
なるべく安くすませるには2等席になりますが、デリケートな人は避けるのが無難です。
私はほとんど眠ることができず、次の日寝不足でライドすることになりました。
室数 | 料金 * | 特徴 | |
---|---|---|---|
特等室 | 6室 | 14,190円 | 2名1室でベッド付き。シャワー・トイレ完備。 |
特1等室 | 24室 | 12,170円 | 4名1室の2段ベッド。シャワー・トイレ完備。全席コンセント付き。 |
1等室 | 10室 | 10,130円 | 6~12名1室の雑魚寝部屋。全席マットレス・コンセント付き。 |
特2等室 | 掲載なし | 7,610円 | 4名1室の2段ベッド。全席コンセント付き。 |
2等和室 | 掲載なし | 5,070円 | 6~12名1室の雑魚寝部屋。マットレスなし。コンセントは1室2口のみ。 |
2等椅子席 | 掲載なし | 5,070円 | リクライニングタイプの席。全席にUSBポート付き。 |
* 2023年10月時点 時期によって異なるため公式サイトをご確認ください
* 2023年10月時点ではインターネットからの申込で20%オフになります
- グレードが下がるほど船内でのフロアが低いです。特2等以下のグレード座席がある2,3階では電波がほとんど繋がらないのでご注意ください。
- 1等以上の座席は通行止めがあり、アクセスできないようになっています。手荷物の盗難や騒音に不安があればそちらを選ぶのが安心だと思います。
自転車持ち込みの方法
大型船(さるびわ丸)とジェット船で自転車持ち込みの方法が少し異なります。
大型船(さるびわ丸)
持ち込みの方法が2種類あります。
以下に特徴をまとめておくのでご自身に合った方法をお選びください。
船内持ち込み
- 輪行袋に入れて船内の自転車置き場まで運ぶ
- ターミナルの待合室から船まで100~200mほどを運ぶ必要がある
- 追加料金なし
受託手荷物預け
- 輪行袋入不要でコンテナボックスで運ぶ
- バッグ類を外し、ターミナルの受託手荷物受付に預けるだけでよい
- 追加料金が1,500円かかる
- 自転車に傷がつく可能性がある
ジェット船
持ち込み方法は輪行袋に入れた自転車を自分で船内に持ち込む方法のみになります。
また、持ち込み料に1,000円が必要になるのでご注意ください。
予約から伊豆大島到着までの5STEP
ここからは予約から伊豆大島に到着するまでの詳細な手順を実際の写真を交えて説明します。
先日受託手荷物預けでフェリー輪行をしてきたので、そのときの流れになります。
船内持ち込みの場合でも流れは一緒です。持ち込みの際の自転車置き場なども解説します。
【STEP1】船の予約
船の予約は東京汽船の公式サイトから行います。
予約には必ず会員登録が必要になるので、最初に登録してしまいましょう。
金土日や繁忙期は予約が取りづらいため、早めの予約をおすすめします。
予約の受付開始は航行日の2カ月前からになります。
【STEP2】港での手続き
予約が取れたら当日出航する港に向かいましょう。
ここでは手続きの流れを説明します。
到着時刻
船内持ち込みの場合でも輪行準備や乗船券発行の時間を鑑みて、1時間前に到着しておくことを推奨します。
受託手荷物預けを利用する場合、出航の1時間前に自転車を預ける必要があります。1時間半前までには到着しておくとよいでしょう。
乗船券発行
到着したらまず受付で乗船券を発行します。受付番号を聞かれるので予約時のメールをすぐ開ける状態にしておきましょう。
往復で予約していた場合、帰りの乗船券も発券されます。旅の途中で紛失しないように気をつけましょう。
乗船票記入
ターミナル内に記入台が設置されているので、乗船券右側の乗船票に住所、電話番号などを記入します。
受託手荷物預け(船内持ち込みの方はスキップ)
受託手荷物受付にバッグを取り外した自転車を持ち込み、料金を支払います。
フレームバッグとサイクルボトルはつけたままでも問題ないですが、
他荷物と干渉しそうなものは外しましょう。
最終的には受付で係員の方にチェックいただきます。
アナウンスがあるまで
呼び出しのアナウンスがあるまで待機します。
竹芝ターミナルには以下のような施設があるので、余った時間を潰しましょう。
レストラン
ショップ
喫煙所
【STEP3】ターミナル待合室から船までの移動
ターミナルの待合室から船までの移動で知っておいて方がよいことを解説します。
呼び出し
客席のグレードごとに出航の30分前から呼び出されます。
特等、1等クラスが30分前、特2等が25分前、2等が20分前に呼び出されます。
竹芝の乗船口はA-1~A-4、B-1の4つがあるので、近くの待合室にいるとスムーズです。
乗船口は発券の際に口頭で伝えられます。
船まで移動
船内持ち込みの場合、自転車を担いで行くことになります。
搭乗ゲートでは、人が多く狭いので周りに注意しながら船内に向かいましょう。
大型船の入り口は船の4階、自転車置き場は5階にあるので、1つ階段を登った先に自転車置き場があります。
【STEP4】船内での過ごし方
ここでは船内での過ごし方として施設と注意点を説明します。
船内施設
さるびわ丸はクルージング船としても活用されており、中にいろいろな施設があります。
レストラン
伊豆大島の名産品を使ったメニューやお酒を飲むことができます。
営業時間が限られているので、タイミングを見計らって利用するとよいと思います。
デッキ
5、6階にデッキがありますが、乗船後すぐ場所取りが始まります。
大人数で宴会する際は早めに場所確保するとよいでしょう。
竹芝から出航してすぐにレインボーブリッジを通過するので、夜はライトアップされていてとても綺麗です。
自動販売機
自動販売機では飲み物やお酒、カップ麺、スナック菓子が売られています。
お酒は免許証読み取り式です。忘れずに持参しましょう。
毛布販売機
2等室では毛布が常設されていないため、100円で購入する必要があります。
出発後すぐにスタッフから配布がありますが、毛布販売機もあるので焦らなくても大丈夫です。
その他注意点
以下に船内での過ごし方で注意した方がよい点を解説します。
- 横浜を出ると電波がつながりずらいです。特に2,3階ではほとんど繋がりません。
- wifiもありますが1度もつながりませんでした。あまり信用しないほうがよいと思います。
- 夜行便は24時に消灯します。客室内は暗いですが通路は明かりが点いています。
- 5時半ぐらいに消灯が解除されます。消灯解除のアナウンスで到着が岡田港になるか元町港になるかが発表されます。
- 乗船券は下船時に回収されるので、準備しておきましょう。
【STEP5】到着後
受託手荷物預けの場合、コンテナの集積所から自転車を受けります。
自転車を受け取ったら、桟橋に空いているスペースがあるので、タイヤやバッグを取り付けて出発しましょう。
伊豆大島から帰る際の注意点
基本的には帰りも行きと同じ流れになりますが、少しだけ注意点があります。
- 当日の出航が岡田港か元町港かは島内アナウンスか公式サイトで確認できます。アナウンスは聞き逃してしまうこともあるので公式サイトを確認しましょう。
- 受託手荷物預けの締切は出発の1時間前までになります。それまでに料金を支払って、コンテナ集積所に持ち込みます。
- 出航の20分前に呼び出しのアナウンスがあります。船内持ち込みの場合でも、1時間前には到着して準備することをおすすめします。
素敵な大島旅行を
いかがだったでしょうか。最初は少し不安だと思いますが、この記事を読めば問題なくフェリー輪行できると思います。
船内では電波が悪くなるのでこの記事をリーディングリストに追加しておけば安心です。
それでは素敵な大島旅行を!
伊豆大島は気候や地域性が少し異なります。失敗しないための必需品はこちらで紹介しています、
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